新型コロナウイルスの感染拡大を防止するために、世界各国では出入国の制限が続いている。トラベルボイスでは、2020年5月20日現在の東南アジア諸国とインド⇔日本の出入国の規制状況をまとめた(国によっては一部、外交関係者などの特例が認められる場合もある)。
日本への入国については日本政府による規制、各国への日本からの入国は、現地政府による規制。なお、日本政府は2020年3月25日付で日本邦人に対して全世界への渡航自粛(海外安全情報レベル2:不要不急の渡航は止めてください)を発出している。
前回(5月13日)からの変更点は、マレーシア観光・芸術・文化省が5月16日、マレーシア・マイ・セカンド・ホーム(MM2H)パス保有者のマレーシアへの再入国を5月17日から条件付きで許可すると発表したこと。最大10年滞在可能な長期ビザで、これまでロングステイ需要を促進してきたが、現時点ではマレーシア国外で足止めされているMM2Hパス保有者を救済する措置だ。一方、タイ政府はタイに向けた国際線旅客便の飛行禁止を6月30日まで再延長。インド政府も国際民間旅客航空便のインドへの着陸停止を5/31まで再延長している。(以下、前回からの変更点は※印)
タイ
タイ→日本
- 過去14日以内に滞在していた外国人は入国拒否 [5/20現在]
日本→タイ
- 非常事態宣言により外国人の入国を原則禁止 [5/20現在]
- 5/31まで、タイに向けた国際線旅客便の飛行を禁止していた措置を、6月30日まで再延長[5/20現在]※
フィリピン
フィリピン→日本
- 過去14日以内に滞在していた外国人は入国拒否 [5/20現在]
日本→フィリピン
- 日本を含む査証免除対象国からの入国を停止。当面の間、全在外公館での新規ビザ発給を停止 [5/20現在]
マレーシア
マレーシア→日本
- 過去14日以内に滞在していた外国人は入国拒否 [5/20現在]
日本→マレーシア
- 外国人の入国を停止。ただし、5/17からマレーシア・マイ・セカンド・ホーム(MM2H)ビザ保有者の再入国を許可。出発前検査での陰性、クアラルンプール空港での健康検査、滞在費用の負担を含む隔離施設での14日の隔離、活動制限令の全ての規定遵守が入国の条件 [5/20現在]※
ベトナム
ベトナム→日本
- 過去14日以内に滞在していた外国人は入国拒否 [5/20現在]
日本→ベトナム
- 全ての外国人の入国を停止 [5/20現在]
- ハノイ空港、ホーチミン空港での国際線旅客便の受け入れ停止 [5/20現在]
シンガポール
シンガポール→日本
- 過去14日以内に滞在していた外国人は入国拒否 [5/20現在]
日本→シンガポール
- 短期滞在者の入国、トランジットを禁止。長期ビザの労働ビザ保持者についても、保健や運輸など公共サービス関連以外はシンガポールへの帰国不可 [5/20現在]
- 永住、長期滞在を含む全ての入国者は指定施設で14日間の隔離 [5/20現在]
インドネシア
インドネシア→日本
- 過去14日以内に滞在していた外国人は入国拒否 [5/20現在]
日本→インドネシア
- 外国人の入国、トランジットを原則禁止 [5/20現在]
- 国際定期便は運航禁止規制の対象外。 [5/20現在]
インド
インド→日本
- 4/2までに発給された一次・数次ビザと査証免除措置を停止 [5/20現在]
- 人道的な観点から緊急の訪日の必要性が認められる場合は、在インドの日本国大使館、総領事館で新たな査証が申請できる。入国後は不要不急の外出を避け14日間待機、自宅などへは公共交通機関を使用せず移動 [5/20現在]
日本→インド
- 5/17まで、国際民間旅客航空便のインドへの着陸を停止 [5/20現在]
- ロックダウン措置とともに、国際民間旅客航空便のインドへの着陸停止も5/31まで再延長 [5/20現在] ※
すべての国境で入国禁止 [5/20現在]
以下は、直近の東南アジア4カ国からの訪日客数の推移。