日本ユニシスは、新型コロナウイルスの影響で困難に直面している小売業、飲食業、観光業向けに、電子チケット流通サービス「Kimaticke(キマチケ)」の提供を開始した。これは、ブロックチェーン技術を使って、事業者がイベント参加券、 共通券、クーポンなどさまざまな券種を自ら簡単に電子チケットとして発行することができるサービス。年内は無料で提供する。
日本ユニシスでは、具体的な利用モデルとして、「先払いチケット」発行による事業継続のための資金調達、「商品引換券」の発行による商品の平等供給、自粛後の地域復興のための「プレミアム商品券」などを想定している。
Kimatickeは、店舗が電子チケットを作成・発行し、消費者が利用・譲渡する機能をAPIで提供。消費者はスマートフォンなどで取得した電子チケットを、店舗で提示することで商品の受け取りやサービスを利用することができるほか、消費者間でプレゼントとして電子チケットを譲渡することも可能。
日本ユニシスは、ブロックチェーン技術を活用した、耐改ざん性や追跡可能性のある「権利移転」ビジネスに着目。2018 年には、国内初となるブロックチェーンによる電子チケット(電子バウチャー)の社会実証実験を喜多方市で実施し、2019 年にはブロックチェーンによる電子チケットの観光周遊サービスの本運用を大阪市で行った。