アメリカン航空は、今夏の旅行シーズンに向けて国内線の運航再開を加速させる。7月からは前年同月の55%にまで運航を再開し、国際線を合わせると全体で前年同月のおよそ40%まで供給量を増やす計画を発表した。
同社によると、5月に入り旅客数は順調に回復しており、5月最終週の旅客数は1日約11万人。4月の平均1日3万2000人を71%上回った。搭乗率も4月の15%から5月1日から23日までで41%に改善し、5月24日から29日には55%に上昇している。
具体的には、ハブであるダラス・フォートワース空港やシャーロット空港から検索数・予約数が多い都市への便を増便。さらに、ビジネスとレジャー双方の重要が高いノースカロライナ州アシュビル、ジョージア州サバンナ、サウスカロライナ州チャールストンへの路線でも運航頻度を増加させる。
さらに、夏の旅行需要を見据え、テーマパークの再開に合わせてフロリダ路線で供給量を増やすほか、人気の国立公園があるモンタナ州、ユタ州、コロラド州、ワイオミング州などへの便数も増やしていく。
なお、同社では6月22日からは、感染防止対策を徹底したうえで、主要空港の「アドミラルズ・クラブ」ラウンジを再開する。再開するのは、シャーロット空港コンコースC、シカゴ空港コンコースH/K、ダラス・フォートワース空港ターミナルA/C、ロサンゼルス空港ターミナル4、JFKターミナルB、ラガーディア空港コンコースD、マイアミ空港ゲートD30、フィラデルフィア空港ターミナルB/C、フェニックス空港ゲートA7、ワシントンDC空港ターミナルB。
こうした感染防止対策について、同社では経営陣自らが伝える動画を公開している。