大阪観光局、MICE開催のガイドライン公表、感染症の3密回避徹底で再開の道筋示す

大阪観光局は2020年6月、主催者向けのMICE開催ガイドラインを発表した。新型コロナウイルスの感染拡大により、大半のMICEが中止・延期となるなか、3密回避を徹底してリスクを抑えるガイドラインを公開することで、参加者が安心して参加できる開催計画を促し、コロナ禍からの経済回復につなげたい考え。

発表したのは「感染症拡大のリスクを抑え、MICE開催するための主催者向けガイドライン」で、4月から策定に着手。政府の対策方針、主催者の意見、海外MICE再開の動きなどを参照し、感染症の専門家が監修した。

具体的には、開催前の準備として会場の換気、共用部の清掃・消毒、緊急連絡網の作成、外国人の受け入れ可能な病院確認などを行うほか、発熱者・体調不良者の入場を防ぐ方法を明記。また、会期中は衛生環境の維持に加え、密閉、密集、密接を回避するための、オンラインでの事前入場登録、対面距離や座り方の工夫などを促している。

大阪観光局は「前例のない環境下での開催となる。できるかぎりの支援をしたい」などと、会場付近の保健所・医療機関、緊急時のコールセンターに関する情報提供のサポートについても言及。今後も最新情報を盛り込んで随時内容を改訂したいとしている。

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