新型コロナウイルスの感染拡大を防止するために、世界各国では出入国の制限が続いている。トラベルボイスは状況を随時取りまとめており、2020年6月12日現在の欧米豪主要9カ国⇔日本の出入国の規制状況は下記のとおり(国によっては一部、外交関係者、長期滞在資格保有者などの特例が認められる場合もある)。
日本への入国については日本政府による規制、各国への日本からの入国は、現地政府による規制。日本政府は2020年3月25日付で日本邦人に対して全世界への渡航自粛(海外安全情報レベル2:不要不急の渡航は止めてください)を発出している。
2020年6月12日現在の、欧米豪主要9カ国と日本の出入国の規制状況は次のとおり。(以下、前回からの変更点は※印)
米国
米国→日本
- 過去14日以内に滞在していた外国人は入国拒否 [6/12現在]
日本→米国
- 入国後14日間は自宅などでの待機を求める [6/12現在]
- 北マリアナ諸島への渡航者は検問施設に移送され、5~7日間の検疫、検査、毎日の症状の観察対象。グアムは14日間の強制隔離。ただし、入国前1週間以内に実施されたPCRテストの陰性証明を提示する場合は、自分が予約したホテルなどで14日間の自主検疫[6/12現在]
オーストラリア
オーストラリア→日本
- 過去14日以内に滞在していた外国人は入国拒否 [6/12現在]
日本→オーストラリア
- 全ての者(オーストラリア人、オーストラリア永住者と直近の家族、オーストラリア在住のニュージーランド人を除く)の入国を禁止。ただし、事前に乗り継ぎ便予約済で空港を出ることのないトランジットは可能 [6/12現在]
英国
英国→日本
- 過去14日以内に滞在していた外国人は入国拒否 [6/12現在]
日本→英国
- 6/8から、外国から英国に到着した者は入国前に登録したフォームを提示、14日間の自己隔離が条件[6/12現在]
カナダ
カナダ→日本
- 過去14日以内に滞在していた外国人は入国拒否 [6/12現在]
日本→カナダ
- 空路、海路について、6/30まで外国人の入国を禁止 [6/12現在]
フランス
フランス→日本
- 過去14日以内に滞在していた外国人は入国拒否 [6/12現在]
日本→フランス
- EU、シェンゲン協定国、英国以外の出身者は入国禁止 [6/12現在]
ドイツ
ドイツ→日本
- 過去14日以内に滞在していた外国人は入国拒否 [6/12現在]
日本→ドイツ
- EU、EFTA(欧州自由貿易連合)、英国以外の出身者は入国禁止。 [6/12現在]
イタリア
イタリア→日本
- 過去14日以内に滞在していた外国人は入国拒否 [6/12現在]
日本→イタリア
- 6月3日から15日まで、緊急性の高い事態、健康上の理由を除き、EU、シェンゲン協定加盟国、英国、アンドラ、モナコ、サンマリノ、バチカン以外の国・地域からの移動を禁止。自らの住所への帰還は認める[6/12現在]
スペイン
スペイン→日本
- 過去14日以内に滞在していた外国人は入国拒否 [6/12現在]
日本→スペイン
- 6/21まで、日本人を含むスペイン国民以外は、EU、シェンゲン協定加盟国の居住者で自己の住居に直接向かう者、国境を超えて通勤する労働者などを除き入国を拒否[6/12現在]
ロシア
ロシア→日本
- 過去14日以内に滞在していた外国人は入国拒否 [6/12現在]
日本→ロシア
- 当面の間、すべての外国人の入国を一時的に制限 [6/12現在]
- ロシアの大使館・領事館でのビザ申請・受理・発給停止 [6/12現在]
- 6/6から、治療・近親者看護の外国人の入国を条件付きで許可[6/12現在]※
- ロシアの空港と外国空港との定期便・チャーター便の運航を停止。外国から帰国するためのロシア国民のための航空便、政府の個別決定に元づく航空便は例外 [6/12現在]
以下は、直近の欧米豪3カ国からの訪日客数の推移。
出典/参考情報
・外務省 新型コロナウイルス(日本からの渡航者・日本人に対する各国・地域の入国制限措置及び入国後の行動制限)