日本旅行と読売旅行は、第三セクター鉄道等協議会(三セク協)は、三セク協が開始する「鉄印帳」事業とコラボし、全国各地の地方鉄道を旅の目的とする「鉄印帳の旅」を発売する。これにあわせ、日本旅行代表取締役社長の堀坂明弘氏(写真右)と読売旅行代表取締役社長の坂元隆氏(写真左)、三セク協の副会長である三陸鉄道代表取締役社長の中村一郎氏(写真中央)が、記者会見を開催した。(※写真はオンライン配信された記者会見の様子)
「鉄印帳」とは、三セク協が全国40社の加盟鉄道各社との共同企画で行なう、寺社の御朱印長の鉄道版。寺社巡りのように、地方の三セク鉄道をめぐって「鉄印」を集める新しい鉄道の旅を提案する。これを今回、日本旅行と読売旅行がパッケージツアーとして商品化することで、三セク鉄道を地域の足だけではなく旅行素材としても位置付け、沿線地域の経済活性化と観光振興に繋げていく。
三セク協副会長の中村氏は、人口減少下の時代、地方の鉄道各社が総じて厳しい環境に置かれていることを説明した上で、「地域住民だけでは経営が厳しい。外から人を呼び込む魅力、仕掛けをつくる取り組みが必要。そのユニークなツールの1つになる」と、鉄印帳事業と「鉄印の旅」への期待を示した。
三セク鉄道をめぐるスタンプラリーなどの企画はこれまでもあったが、今回のように北海道から九州まで、三セク協の全加盟40社が参加する規模の企画は初めて。鉄印帳事業は7月10日から開始。鉄印帳は2200円、記帳料は300円~で、鉄印は各鉄道がデザイン等、それぞれ工夫を凝らして用意した。
また、「鉄印帳の旅」は、読売旅行では7月10日から、日本旅行では7月下旬から販売する。まずは東北地域から、読売旅行では10月~11月に実施する3日間の添乗員付きツアーを設定する予定。日本旅行では、一人参加が可能な「鉄印帳付き宿泊プラン」としてウェブ専用商品で展開する。