グーグル、ホテル向け非接触サービス展開へ、室内照明や非対面チェックアウトなど、「Nest Hub」で

グーグルは、ウィズコロナ時代のホテル向け非接触サービスとして、スマートデバイス「Nest Hub」の導入を進めている。ホテルの各部屋に設置され、音声認識機能「Google アシスタント」を活用して、さまざまなサービスを提供する。

グーグルによると、室内の照明、ブラインド、テレビの操作、自身のスマートフォンと連動した音楽の再生、天気予報、レストランや店舗の情報などを確認できるほか、滞在中にアンケートを取ることも可能なため、顧客満足度の向上にもつながるとしている。

さらに、ファスト・チェックアウト機能(非対面でのチェックアウト)や各種プロモーション情報も提供することができるなど、ホテルそれぞれの要望に合わせてカスタマイズすることが可能となっている。システムのカスマイズについては、グーグル・ホテル・ソリューションのパートナー企業であるVolaraやSONIFIが、各ホテルのホテル管理システム(PMS)との連携を行っている。

プライバシーの管理も徹底されており、Nest Hub利用のために個人情報の入力は必要なく、カメラや録音機能も搭載していない。また、利用状況はチェックアウト後に即座に消去される。

現在のところ、米アリゾナ州スコッツデールのFairmont Prince、フロリダ州マイアミのGaleとShelborne South Beach、ニューヨークのGansevoort Meatpacking、Synergy Chelsea、ワシントンDCのHotel Zenaのほか、イギリスのVillage Hotelsに導入済み。グーグルでは今後、アメリカ各地のホテルへの導入を目指す。

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