ブランド総合研究所は、第15回「地域ブランド調査2020」の結果を発表した。それによると、全国で最も魅力的な都道府県は12年連続で北海道となり、市区町村は京都市が 51.9点で3年ぶり3度目の1位。2位には前年1位の函館市と前年2位の札幌市が同点で入った。
また、都道府県別で7年連続で最下位だった茨城県は42位にランクアップ。最下位は昨年43位だった栃木県となった。最も魅力度が上昇したのは長野県で、前年の10位(24.8点)から8位(30.5点)に上がった。
ブランド総合研究所は、近年の傾向として都道府県や市区町村の魅力度は全体的に上昇しているが、特に市区町村では若年層の魅力度が大幅に上昇していると説明。調査結果によると、2020年で最も点数が高くなったのは20代の10.9点で、2010年と比較すると5.4ポイント上昇。次いで 30代が9.8点で、同じく2010年より4.2ポイント上昇した。
一方、東京都は前年3位から4位に順位を落とした。点数は前年の43.8点から7.4ポイント減の36.4点に下落。下げ幅は47都道府県で最大となった。観光意欲度は47.4 点(4位)から43.0点(7位)に4.4ポイント低下。居住意欲度も26.3 点(1位)から20.5点(2位)に5.8ポイント低下しており、それぞれ47都道府県で最大の下げ幅となった。
都道府県の魅力度トップ10
※( )は前年順位。
- (1) 北海道 60.8点
- (2) 京都府 49.9点
- (4) 沖縄県 44.1点
- (3) 東京都 36.4点
- (5) 神奈川県 34.7点
- (6) 大阪府 31.9点
- (7) 奈良県 30.6点
- (10) 長野県 30.5点
- (8) 福岡県 29.6点
- (9) 石川県 29.2点
市区町村の魅力度トップ10
※ ( )は前年順位。
- (3) 京都市 51.9点
- (1) 函館市 51.3点
- (2) 札幌市 51.3点
- (6) 横浜市 48.1点
- (4) 小樽市 46.9点
- (5) 神戸市 44.8点
- (7) 鎌倉市 44.6点
- (8) 金沢市 43.8点
- (9) 富良野市 43.7点
- (10) 仙台市 38.8点
「地域ブランド調査2020」は、インターネットで全国の20代~70代の男女を対象に2020年6月24日~7月20日にかけて実施。有効回収数 3万1734人(1人の回答者は20の地域について回答。したがって、地域 ごとの回答者数は平均で約599人)。