日本政府観光局(JNTO)によると、2020年の日本人出国者数(推計値)は、前年比84.2%減の317万4200人となった。悲願の2000万人を達成した2019年(前年比5.9%増の2008万669人)から一転、コロナ禍で大幅な減少となった。
2020年12月単月では、98.1%減の3万3000人だった。
航空データOAG社のデータで日本発の国際線実績をみると、2020年12月に国内主要6空港(成田、関空、羽田、福岡、名古屋、札幌)から出発した国際線は、便数が前年比86.5%減の2994便、提供座席数が86.7%減の69万1097席。前月と同水準の推移となっている。
日本政府は、条件を満たす場合の海外短期出張時の14日間待機を緩和するなど、国際往来の段階的な再開に向けた措置を拡充してきたが、新型コロナウイルスの感染状況を踏まえ、2020年12月28日以降、再び水際対策を強化した。今後も、厳しい数字が続くと見られる。
直近の日本人出国者数の月次推移は以下のとおり。
直近10年の日本人出国者数の推移は以下のとおり。