デルタ航空は、昨年のCES2020で発表されたアプリ「デジタル・コンシェルジュ」に、渡航先の入国要件、検査の予定、検査結果の認証など新型コロナウイルス関連のサービスを加えることで、コロナ禍でのよりシームレスな旅行体験を提供していく。
デジタル・コンシェルジュは、同航空のアプリFly Deltaを進化させ、空港から目的地まで利用者の不安やストレスを取り除ために開発されているもの。エンターテイメントを楽しめるほか、AIなどを活用した事前予測サービスの提供も想定しており、昨年のビジョン発表時には、ライドシェア大手「リフト」のサービスを組み込むことを明らかにしている。
同航空はデジタルサービスの拡充を加速させており、新型コロナウイルス対応では、機内の感染対策強化に加えて、2月18日からは、ロサンゼルス発ホノルル行きの便で、デジタル健康パス「CLEAR Health Pass」の実証も開始しているところ。また、デトロイト空港でデジタルIDの実証実験を始めるなど、非接触サービスの拡大にも取り組んでいる。