米エクスペディア通期決算、2020年は1292億円の赤字に、第4四半期も一棟貸し民泊が好調

世界オンライン旅行大手エクスペディア・グループが、2020年第4四半期(2020年10月~12月)の営業実績を発表した。それによると、総売上は同67%減の9億2000万ドル(約957億円)。営業損益は、前年同期の1億6000万ドルの黒字から4億6300万ドル(約482億円)の赤字。営業マーケティング費が60%減となるなど経費も縮小したが、調整後当期損益は3億7600万ドル(約391億円)の赤字となった。

分野別の売上では、全体の8割以上を占める宿泊が同58%減、ただし稼働客室当たり収益は、バケーションレンタル(一棟貸し民泊)のVrbo(バーボ/旧ホームアウェイ)が占めるシェア拡大により同6%増となった。

その他、航空の売上は同80%減。単価の高い国際線より国内線の取扱いシェアが増えたことで、チケット当たり収益は同35%減だった。広告・メディアの売上は同66%減。

地域別の売上では、米国内が同56%減の6億9800万ドル(約726億円)、米国外が同81%減の2億2200万ドル(約231億円)となり、落ち込み幅は米国外が大きい。

この結果、2020年通期決算は、総予約取扱いは前年比66%減の367億9600万ドル(約3兆8268億円)、売上は57%減の51億9900万ドル(約5407億円)、諸経費合計が前年比43%減の58億3300万ドル(約6066億円)、調整後損益は12億4200万ドル(約1292億円)の赤字(前年は9億4100万ドルの黒字)となった。

※ドル円換算は1ドル104円でトラベルボイス編集部が算出

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