ホテルや観光地の読者による格付けなどで知られる米国の旅行雑誌「トラベル+レジャー(Travel + Leisure)」ブランドを冠した旅行予約サイトが登場した。同誌は、2021年1月に世界最大級のバケーションレンタル企業のウィンダム・デスティネーションが、米メディア・コングロマリットのメレディス・コーポレーションからトラベル+レジャー事業を1億ドルで買収したばかり。
その後、ウィンダム・デスティネーションズは社名をトラベル+レジャー・カンパニー(Travel + Leisure Co.)に変更。続いて2月17日から、同事業のコンテンツを活かしたオンライン旅行サイト、「ブックT&L(BookTandL.com)」のプレビュー版を公開した。また同日、トラベル+レジャー・カンパニーはニューヨーク証券取引所に株式を上場した。
ブックT&Lのプラットフォームでは、トラベル+レジャー編集部による米国および世界の主要観光地に関する読み物に加え、ホテル、現地アクティビティ、レンタカー、航空券などのオンライン予約サービスも提供していく。さらに今夏には、このプラットフォームを基盤とした新しいサブスク方式の旅行会員組織を立ち上げる計画も明らかにしている。利用者にはT&L独自の特典を付与するほか、記事中にあるのと同じような体験できるよう、滞在先での特別サービスなどを用意する。
「ウィンダム」の名称は、トラベル+レジャー・カンパニーが世界230拠点で展開するタイムシェア・リゾート事業などのブランドとして存続する。
トラベル+レジャーの編集・広告営業については、メレディスとの間で30年間のライセンス契約を締結。同社が引き続き担当することで、メディアとしての独立性を維持するとしている。