北海道・倶知安観光協会は、ニセコエリア内飲食店に対し、利用者が来店前にスマートフォンなどのデジタルデバイスで混雑状況を確認できるシステム「VACAN(バカン)」を導入した。バカン社が提供するリアルタイム空き情報配信プラットフォームを利用するもので、IoTデバイスやカメラなどで空き状況を検知し、マップ上で混雑や営業状況を提示する仕組み。飲食店の混雑状況を可視化することで、安全安心な観光地を目指す。
従来、ニセコエリアの飲食店は冬期のみの営業や予約なしでは入れない店舗が多く、リアルタイムで空き状況を一元把握できないのが課題だった。さらに、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、感染症対策を講じたうえで混雑していない店舗を利用したいというニーズが高まっていることも背景にある。同観光協会は、「以前に比べ、客足が遠のいているが、飲食店が営業を続けていくためにも、安心して来店できる環境づくりを進めたい」としている。