世界大手のトラベル・マネジメント・カンパニー「FCM」と、NSFエンゲージメントは両社で新たに合弁会社「株式会社FCMトラベル・スタンダード・フォア・ジャパン」を設立すると発表した。FCMは、法人旅行においてアジア全域の顧客需要の大幅な増加、独自のサービスを提供できる機会が見込めることから、日本への事業進出を決めた。
NSF エンゲージメントは、NTTファシリティーズとソニーコーポレートサービス(現ソニーピープルソリューションズ)のファシリティマネジメント&ワークプレイスソリューション事業などを展開する合弁会社で、2019年10月に設立された。
FCM は、世界約100カ国でサービスを提供する企業の出張管理を行うトラベル・マネジメント・カンパニー世界大手で、オー ストラリアの旅行代理店「フライト・センター・トラベル・グループ(FCTG)」の主力ビジネス部門。
NSF エンゲージメントのトラベル事業は、これまでソニーグループのビジネストラベルサービスを提供してきたが、合弁会社では、この事業を承継しつつ、FCMの提供する統合ITプラットフォームを利用することで、出張者の所在モニタリング、リスク発生時のリアルタイムアラートの通知など高度なリスク管理を世界規模で提供していく。
また、これまで紙やPC、メールを中心にやりとりを行っていたサービスを刷新し、社用スマ ートフォンを利用した利便性の高いサービスを提供。今後数カ月内にFCMの製品とサービスの全ラインアップを日本に導入し、すべての市場と一貫性のあるシステムを構築することで、顧客体験を改善していく。