国連世界観光機関、2019年水準への海外旅行の回復は2024年以降に、64%の専門家が予測、前回調査の45%から増加

国連世界観光機関(UNWTO)は、今後の世界の海外旅行市場について、2019年水準への回復を2024年以降と予測する専門家の割合が、2021年9月の時点の45%から64%に増加したことを明らかにした。また、58%が2022年中に、42%が2023年から回復基調に向かうと予測した。

UNWTOは2021年の海外旅行の実績も発表した。旅行者数は前年比4%増の4億1500万人。2019年比では依然として72%減と回復には程遠い結果となった。

2021年第2四半期では緩やかな回復が見られたものの、第3四半期と第4四半期は2019年同期比で62%減と再び落ち込んだ。オミクロン株の感染拡大の影響は大きく、2021年12月単月では同65%減となった。

地域別では、欧州と米国の回復が力強く、それぞれ前年比19%増と17%増と前年を上回ったものの、2019年比では63%減と62%減。アジア太平洋は全地域の中で最も回復が遅く同65%減。2019年比では依然として94%減と回復の兆しは見えなかった。

観光収入では、世界全体で2020年の1.6兆ドル(約182兆円)から1.9兆ドル(約217兆円)に微増したものの、2019年の3.5兆ドル(約399兆円)には程遠い結果に終わった。旅行者一人当たりの収入は2020年の1300ドル(約14万8000円)から1500ドル(約17万1000円)に増加した。

※ドル円換算は1ドル114円でトラベルボイス編集部が算出

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