欧州の旅行大手TUI社、今夏の旅行予約が好調、パンデミック前水準に回復予測、平均価格は22%増

欧州の大手旅行会社TUIは、2022年夏の予約傾向が1月30日現在で350万人にのぼっていることを明らかにした。これは2019年比で約72%になる。今後も新規予約が入ると見込まれることから、同社では今夏にはパンデミック前の水準に回復すると見ている。

また、平均価格は前年比22%増に上昇。この背景には、パッケージ旅行や高価格帯商品の需要が増加していることに加えて、ホテルのアップグレードがあるとしている。

TUIのフリッツ・ジャウセンCEOは「欧州すべての国で反動需要が見られる。通常の生活に戻りつつあるなか、消費者の旅行への意欲は高まっており、特にレジャー旅行の伸びは著しい。まだ短期の予約がトレンドだが、今夏の需要は明らかに力強い」とコメントしている。

同社は2022年度第1四半期(2021年10月~12月)の業績も発表。予約数が前年同期の4倍となる230万人にのぼったことから、売上高も前年同期の5倍となる23.7億ユーロ(約3100億円)となった。また、EBITも前年同期の6億7600万ユーロ(約886億円)の損失から2億7400万ユーロ(約359億円)の損失に大幅に改善した。

※ユーロ円換算は1ユーロ131円でトラベルボイス編集部が算出

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