JAL、9種類ある運賃を3種類に統合、簡素化し混雑状況で価格変動、払戻は廃止し「取消手数料」に一本化

JALグループは、2023年4月12日搭乗分から国内線運賃を全面的にリニューアルする。現在の「大人普通運賃」「特便」「先得」など9種類の運賃を、「フレックス」「セイバー」「スペシャルセイバー」の3種類へ統合。21日前、7日前など早く購入することで割引を適用するタイプの運賃を減らして簡素化し、混雑状況によって価格を変動させる。

販売開始は2022年5月17日から。2022年5月17日~2023年4月11日の期間は、現行運賃と新運賃をともに販売する。

「フレックス」は搭乗当日まで、「セイバー」は搭乗1日前まで、「スペシャルセイバー」は搭乗28日前まで購入が可能。混雑していれば高く、空いていれば安くする。予約変更は「フレックス」だけが可能。払戻手数料は廃止し、取消手数料に一本化する。取消手数料は運賃によって異なる。

報道資料より

また、これまでクラスJ、ファーストクラス運賃は普通席運賃を基準に全路線共通で一定額(クラスJが1000円、ファーストクラスが8000円)を加算していたが、今後はクラスJ、ファーストクラス運賃をそれぞれ個別に設定。路線ごとに距離などに応じて異なるようにする。

往復ともに「大人普通運賃」を利用する場合にのみ適用していた「往復割引」については、往路・復路で「フレックス」「セイバー」「スペシャルセイバー」をどう組み合わせても往復割引として5%引きする「往復セイバー」を導入する。

小児・障がい者・介護帰省割引の対象運賃を拡大。対象運賃より小児は25%、障がい者は20%、介護帰省は10%ずつ割り引く。小児の場合、現行は大人普通運賃から50%割引なので、「セイバー」や「スペシャルセイバー」を購入すれば、現行より安くなる。複数便を乗り継ぐ場合、出発地から最終目的地までを通しで購入することでお得になる乗継運賃も導入する。

報道資料より

また、国際線に導入済の「特典航空券PLUS」を国内線にも導入する。現在は「特典航空券」「いつでも特典航空券」の2種類のマイル数設定となっているが、新しい「特典航空券PLUS」では、混雑状況に応じてマイル数を細かく変動させる。

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