英国政府観光庁、海外からの旅行者回復へ、15億円規模の誘客キャンペーン、3月18日に旅行制限が解除

英国政府観光庁 (VisitBritain) は、インバウンド観光促進を目的として、新しいグローバルキャンペーン「Welcome to Another Side of Britain (あなたの知らない英国へようこそ)」を開始した。キャンペーンの予算総額は1000万ポンド(約15.4億円)。

キャンペーンでは、インバウンド旅行者の大幅な減少で大きな打撃を受けている都市に焦点を当て、エリザベス女王在位70周年の記念式典「プラチナ・ジュビリー」、バーミンガムで開催される「2022年コモンウェルスゲームズ」、英国各地で行われるクリエイティブの祭典「Unboxed」など今年の主要イベントを紹介していく。

同庁では、広告キャンペーンとして、短編動画と主要都市に焦点を当てたコンテンツをSNS、デジタル広告、紙媒体で2月中旬から配信。また、「#lovegreatbritain」では、英国各都市での観光スポットやアクティビティ、体験型旅行などを紹介している。

2019年の英国のインバウンド観光収入は280億ポンド(約4.3兆円)以上で、3番目に大きな輸出分野となっていた。同庁では、2020年~2021年のインバウンド消費損失額は480億ポンド(約7.4兆円)を超えると試算している。


渡航制限はイースター休暇前に解除へ

AP通信によると、英国政府は2022年3月14日、旅行者に課せられてきた規制すべてをイースター休暇前の3月18日に解除する。これにはワクチン未接種者へのPCR検査も含まれる。ただし、旅程、英国での住所、ワクチン接種状況など旅行者情報書類への記入は求められる。

今回の発表は、イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドともに感染者数が再び増加傾向にあるなかで行われた。3月14日の発表では、過去7日間では前週比48%増の44万人の感染が報告された。1月のピーク時よりは改善されているが、入院患者数も再び増加に転じている。

※ボンド円換算は1ポンド154円でトラベルボイス編集部が算出

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