帝国ホテルを含む「内幸町一丁目街区」の開発を推進する事業者10社は、「TOKYO CROSS PARK構想」を発表した。5つのテーマを掲げ、日比谷公園に面した北地区・中地区・南地区の3つの地区で、オフィス、商業施設、ホテル、住宅機能を備えた都市空間を整備する。
テーマは「人が主役の街づくり」「街づくり×デジタル」「おもてなしが広がり、人が集う街へ」「すべての人々のwell-being」「持続可能な街・社会へ」の5つ。マスターデザイン・空間づくりはロンドンを拠点とする「PLPアーキテクチャー」が担当する。
計画では、約16ヘクタールの日比谷公園とつながる道路上空公園や周辺の駅や都心主要拠点につながる地下・地上結節空間などを整備し、駅・まち・公園一体の歩行者ネットワークを形成する。
北地区では、帝国ホテル新本館とノースタワーを整備。新ノースタワーは2024年度に着工し、2030年度に完成予定。現在のタワー館と同様に、賃貸オフィス事業を展開するとともに、サービスアパートメントをさらに充実させる。
新本館は2031年度に着工し、2036年度に完成予定。設計はフランス在住の建築家である田根剛氏 (ATTA- Atelier Tsuyoshi Tane Architects)が担当し、「新しいグランドホテル・迎賓館」として建て替えられる。現本館は2030年度まで通常営業を行う予定。
2029年度に完成予定のセントラルタワーでは、低層部の宴会場スペースに1000平米を超える大宴会場と300平米規模の中宴会場が新設され、帝国ホテル東京の宴会場として運営される計画。
また、高層部では、NTT都市開発をパートナーとして、100室規模の新ブランドとなる宿泊特化型スモールラグジュアリーホテルが開業する。