アメリカン航空は、二酸化炭素排出量削減の取り組みで「科学的根拠に基づく目標イニシアティブ(SBTi)」の承認を受けた。航空会社として初めて。
SBTiとは、SBTiは、WWF(世界自然保護基金)、CDP(旧カーボン・ディスクロージャー・プロジェクト)、世界資源研究所(WRI)、国連グローバル・コンパクトによる共同イニシアティブ。企業に対し、気候変動による世界の平均気温の上昇を、産業革命前と比べ、1.5度に抑えるという目標に向けて、科学的知見と整合した削減目標を設定することを推進するもの。
同航空は、昨年夏に科学的根拠に基づいた二酸化炭素排出量削減への取り組みを発表。今回の承認によって、同航空の2035年までの目標が、パリ協定の目標を満たす水準として認められたことになる。
同航空は、輸送する乗客数および貨物量での温室効果ガス排出量を2035年までに2019年比で45%削減する中期目標を立てている。最終的には2050年でのネットゼロを目指す。
また、購入する電力生産(スコープ2)からの排出量を2035年までに2019年比で40%削減する取り組みも進めている。