グーグルは、米国とカナダのGoogleマップで、より燃費効率の良い運転ルートを表示する機能の提供を始めた。グーグルでは、この機能を活用すれば、ガソリン代の節約に役立つほか、環境によりやさしいドライブが可能になるとしている。
グーグルによれば、リリース後これまでに、この機能は860億マイル(約1376キロ)で活用され、およそ50万メートルトンの二酸化炭素排出量の削減につながった。これは10万台の車の削減に相当するという。今後、欧州などへ拡大することで、この機能の利用距離を倍にしていきたい考え。
また、没入型で直感的な新たなGoogleマップをリリースする。これは、AIとコンピュータービジョンを活用して、何十億ものストリートビューと航空写真を融合して作成したもの。
この没入型マップでは、ランドマーク、レストラン、人気のある場所などをそこにいるような感覚で見ることが可能。その場に行く前に最もリアルに近い情報を取得することができる。
例えば、ロンドンの街を俯瞰する場合、ウェストミンスター寺院の上空をバーチャルで見下ろし、その付近にあるビッグベンなどの建築物も鮮やかに見ることができる、また、そのマップの上に情報を重ね合わせることも可能。天候や時間帯による違いも表示される。
レストランを見つけたい場合には、通りまで降りて探すことができる。その際には、リアルタイムの混雑状況や近くの渋滞状況などの情報も得ることが可能だ。
このほか、「ライブビュー」機能も搭載。検索の際に、[ライブビュー]ボタンをタップすると、現実の世界で目的地を視覚化することができる。近くのランドマークも表示されるため、すばやく簡単に向きを変えて周囲を把握することが可能だ。
この技術は、「ARCore Geospatial API」を通じて、世界中の開発者に無料提供されている。例えば、ロンドン、パリ、テルアビブ、マドリッド、サンディエゴ、ボルドーなどでは、この技術を活用して、eバイクやeスクーターの安全走行の実証実験が行われている。日本では、ドコモは東京の街で仮想ドラゴンと戦うゲームを開発しているところ。