エクスペディア・グループは、2022年第2四半期(4月~6月)の営業実績を発表した。それによると、欧州の空港での混乱や経済状況の先行き不透明感などがあるものの、増収増益を達成し、当期損失も大幅に改善した。同グループのピーター・カーン副会長兼CEOは、「旅行需要は依然として力強い。今後もテクノロジーを向上させ、旅行者と事業パートナーに直接的な価値を提供していく」とコメントしている。
売上高は前年同期比51%増の31億8100万ドル(約4260億円)に増加し、第2四半期としては過去最高を記録した。当期損失は前年の3億100万ドル(約403億円)から1億8500万ドル(約250億円)に改善。調整後の損益では前年同期の1億6900万ドル(約226億円)の損失から3億1000万ドル(約415億円)の利益に改善した。調整後EBITDAも前年同期の2億100万ドル(約270億円)から約3倍の6億4800万ドル(約868億円)に増加。2019年比でも14%増となった。
総宿泊予約数は2019年比でも8%増となり、総予約額は前年同期比26%増の261億3900万ドル(約3.5兆円)となった。
部門別の売上高は、旅行比較「トリバゴ」を除いたエクスペディア・グループが前年同期比52%増の30億700万ドル(約4030億円)。そのうち、リテールが前年同期比41%増の24億2000万ドル(約3243億円)、BtoBが前年同期比113%増の6億5000万ドル(約871億円)。トリバゴは前年同期比34%増の1億5400万ドル(約206億円)。
また、プロダクト・サービス別の売上高では、宿泊が全体の75%を占め、前年同期比57%増の24億ドル(約3216億円)。航空は前年同期比22%増の9500万ドル(約127億円)。広告メディアは前年同期比33%増の2億1300万ドル(約285億円)。宿泊では、ホテルおよび代替宿泊施設全体での宿泊数が40%増加し、1日平均宿泊料金(ADR)も9%上昇した。
※ドル円換算は1ドル134円でトラベルボイス編集部が算出