インターネット行動ログ分析によるマーケティング調査を手がけるヴァリューズが実施した調査で、国内旅行の検討チャネルとしてYouTubeやSNSがコロナ禍前より増加している結果となった。2022年夏の旅行トレンド調査としてパソコンやスマートフォンからのアクセスを集計し、ヴァリューズ保有モニターでの出現率を基に、国内ネット人口に則して推測した。
まず、国内旅行の検討チャネルを尋ねたところ、2021年と比べて2022年に回答者の割合が増えたのは、 観光協会・地方自治体のサイト、宿泊予約サイト・旅行情報サイト、YouTubeなど動画共有サイト、SNSなどのオンラインチャネルだった。特に、動画共有サイト、SNSは2019年を超える数値となった。一方で回答者の割合が減少したのは、旅行雑誌の記事、店頭のチラシやパンフレット、友人・知人からのクチコミだった。リアルからオンラインへ移行している様子が顕著にうかがえる。
2022年6月時点の旅行業界サイトランキングはトップがじゃらん.netで、楽天トラベル、日本航空(JAL)が続いた。トップ10はいずれも前年同月比がプラスとなり、特にエイチ・アイ・エス(HIS)が132.9%増と増加率が高かった。
なお、同調査では「どうみん割」と「おきなわ彩発見キャンペーン(県民割)」公式サイトのユーザー数推移を調査。その結果、2022年夏に向けて「どうみん割」の増加が目立った。同社は「沖縄が県民限定なのに対し、北海道では道民に加え、東北6県在住者も対象者となっていることや、乱立する「県民割」の中で目立つキャンペーンタイトルであることなどが、 訪問者数の増加に影響しているのではないか」と分析している。