米旅行メディア「スキフト(Skift)」は、独自調査「スキフト・トラベル・ヘルス・インデックス」の最新結果を発表した。2022年8月時点で世界の旅行需要はパンデミック前の85%にまで回復し、今後の需要動向も予測可能な状況になってきたが、唯一例外なのは依然としてアジアだと指摘している。
日本は9月7日以降、ワクチン3回接種を条件に帰国者・入国者への72時間前PCR検査による陰性証明の提示を廃止した。外国人旅行者にとっては、ビザの取得が必要なため依然としてハードルは高いが、スカイスキャナーのデータによると、この緩和は日本人の海外旅行検索に即座に反映された。
香港ではホテルの予約が急増した一方、タイでは入国制限緩和後旅行需要は順調に伸びていたが、ここに来てホテルの需要は弱まってきた。
シンガポールでは、大幅な入国制限の緩和によって、特に隣国マレーシアからの入国者が増加し、旅行産業全体の業績を押し上げている。
中国の状況は変わらない。現在でも3億人近い中国人が何らかの形でロックダウン状態にあり、旅行市場で大きな影響が続いている。今年9月初旬の中秋節の観光収入は2019年比61%にとどまり、昨年と比べても28%も低い。10月1日からの国慶節連休も影響を受ける可能性が高い。
※編集部注:この記事は、米・観光専門ニュースメディア「スキフト(skift)」から届いた英文記事を、同社との提携に基づいてトラベルボイス編集部が日本語翻訳・編集したものです。
オリジナル記事: Asia’s Recovery Remains Unpredictable: New Skift Travel Health Index
著者:Wouter Geerts氏