オーストラリア政府観光局(TA)は、新グローバルキャンペーン「『グッデイ!』ではじめよう、オーストラリア」を2022年10月20日から開始した。TAのグローバルキャンペーンは2016年以来で、日本に加えて、米国など主要市場で展開。オーストラリアの広さや奥深さ、フレンドリーなオージー流ホスピタリティーを伝えることで、オーストラリアの魅力を再発見してもらう。
新キャンペーン開始を記念して制作されたショートムービー「G’day(グッデイ)」も世界同時公開。キャンペーン発表会として日本のメディアやインフルエンサー、旅行会社・航空会社などの旅行関係者を招待してプレミア試写会を開催し、ムービーに登場するカンガルーのアニメキャラクター「ルビー」とユニコーンの「ルイ」を披露した。
試写会の挨拶にたったTA日本局長のデレック・ベインズ氏は、「G'day は日常のあいさつとして、オーストラリア人が親しみを込めて使う言葉。広大な大地を冒険するアイコニックなキャラクターとともに、このムービーを通してオーストラリアの唯一無二の魅力を伝えていきたい。」とキャンペーンへの意欲を語った。
ルビーの日本語吹き替えはモデルの高橋メアリージュンさん。ルイは声優の梶裕貴さんが担当する。試写会では、梶さんは8年前に、高橋さんはこのムービー撮影の直後にオーストラリアへ旅行した体験やムービー出演での感想を披露。梶さんは「声優として、表情がコロコロ変わるルイの役は難しかったが、キャラクターの気持ちや表情の変化をとおしてオーストラリアの魅力がとても伝わってくるムービーになった」とコメントした。
高橋メアリージュンさんは、「初めてオーストラリアへいってみて、フレンドリーな人々も、吸い込まれるような景色も素晴らしかったが、特に食に感動。サーモンやカキがとてもおいしかった。こんなに食べ物がこんなにおいしいというイメージがなかったのでびっくり。オーストラリアは行かない理由がないくらい素敵な国。みなさんに体感してほしい」と呼びかけた。
TAは、今回のキャンペーンでレジャー旅行者だけでなく、ワーキングホリデーやMICEなどのアピールも強化していく考え。
豪観光大臣、水際対策緩和で日豪間の交流復活に期待
発表会に先立ち、来日したオーストラリアのドン・ファレル貿易・観光大臣は、10月11日に日本の水際対策が大幅に緩和されたことについて触れ、「非常に喜ばしいこと」と話し、日豪間の観光交流が復活していくことに期待感を示した。ファレル大臣によると、コロナ前、日本は豪にとって5番目の国際市場。旅行規制が続くなかでも、2022年9月までに訪豪日本人は2万2000人を超えたという。
新キャンペーンについては、「ルビーはオーストラリア人らしさを表現している」と話し、新しい「オーストラリア大使」と位置付けた。
また、TAフィリパ・ハリソン総局長は、新キャンペーンで「オーストラリアが旅行先として真っ先に頭に浮かぶようにしていきたい」と話したうえで、「需要を喚起するだけでになく、実際の予約につなげていく施策を展開していく」と意欲を見せた。
さらに、水際対策の緩和についても触れ、「これから双方向の交流が始まる。回復に向けては楽観視している」と話した。