総務省統計局は先ごろ、「家計消費状況調査(2022年9月分結果)」を発表した。それによると、9月は引き続き、ネットショッピング支出額の増加に旅行系の消費が大きく寄与している状況となった。
2022年9月の二人以上の世帯のネットショッピング支出額は2万58円。前年と比べて名目増減率は11.9%増(※1)となった。ネットショッピング利用世帯の割合は52%で、前年比0.5%減となっている。
内訳をみると、旅行関係費は前年比約2.5倍(3127円、前年比・名目150%増)と大きな伸びで、名目寄与度(※2)は10.47%と引き続き2桁を記録。チケット(908円、前年比・名目101.8%増)のほか、食料(4555円、前年比・名目2.9%増)、衣類・履物(1983円、前年比・名目4.6%増)などの寄与度が0.5~3%程度にとどまる点と比較して、旅行関係費の貢献度合いが顕著な結果となった。
2022年内に限った動きをみると、ネット支出合計をはじめ各品目の支出も、9月はいったん落ち着きがみられた。この後は例年どおり年末に向けて大幅な上昇となるか、注目したい。
※1 名目増減率=物価水準の変動の影響を除去していない増減率
※2 名目寄与度=全体の変化に対する貢献度合い
詳細データは以下から参照できる。