観光庁が発表した主要旅行業者43社・グループの2022年9月旅行取扱状況(速報)によると、総取扱額は前年同月比214.3%の2269億9996万円だった。しかし、行楽シーズンにもかかわらず、コロナ前の2019年同月比では52.6%と依然として大きく落ち込んでいる。
取扱額の大半を占める国内旅行は、前年同月比194.2%、2019年同月比79%の1865億3248万円。海外旅行はパッケージツアーが徐々に再開されたことから、前年同月比669.1%の383億9418万円と大きく伸びたが、2019年同月比では依然として22.1%。日本の旅行会社によるインバウンドは20億7329万円だった。
国内旅行の旅行商品ブランド(募集型企画旅行)の取扱額は434億5804万円。前年同月比では353.5%だが、2019年同月比では53.9%と半減レベル。取扱人数も前年同月比約3.5倍、2019年同月比51%の132万272人だった。海外旅行の取扱額は前年同月の41万3000円から10億3750万円に大幅に増加。取扱人数は2369人だった。
主要各社・グループの9月の総取扱額を2019年同月比でみると、JTB7社が57%の817億1378万円、KNT-CTホールディングス4社が52.5%の227億8773万円、日本旅行が51.2%の209億7126万円。海外旅行の比率が高いエイチ・アイ・エス(HIS)は26.1%の115億7485万円にとどまっている。