エアビーアンドビー(Airbnb)は、2022年(1月-12月)の営業実績を発表した。それによると、海外旅行需要や都市での宿泊需要の回復が続いたことから、売上高は前年比40%増、2019年比75%増の84億ドル(約1.1兆円)となった。当期利益は19億ドル(約2527億円)となり、GAAPベースで初めて黒字化を達成した。
調整後EBITDAは29億ドル(約3857億円)。キャッシュフローは同49%増の34億ドル(約4522億円)。
宿泊及び体験予約は同31%増の3億9370万人で、総予約高は同35%増の632億ドル(約8.4兆円)となった。
2022年に入って、リスティング数も増加。年初頭から90万軒以上増加し、年末には世界で660万軒に達した。
エアビーでは、2023年第1四半期も好調な需要が続くとして、売上高を前年同期比16%~21%増の17億5000万ドル(約2328億円)から18億2000万ドル(約2421億円)と予想している。
第4四半期、越境宿泊予約は全体の44%に
第4四半期(10月-12月)の実績では、売上高が同24%増の19億ドル(約2527億円)となり、第4四半期としては過去最高を記録。当期利益も前年同期から2億6400万ドル(約351億円)増加の3億1900万ドル(約424億円)となり、第4四半期としては過去最高となった。
第4四半期の宿泊及び体験予約は前年同期比20%増の8820万人。越境宿泊予約は同49%増で全体の44%(2019年47%)を占めた。都市部の宿泊予約は同22%増となり、全体の51%(2019年59%)となった。
世界的に越境宿泊予約は増加しているものの、アジア太平洋地域では2019年水準には戻っていない。しかし、エアビーでは、中国の旅行規制の緩和によって、2023年は回復が強まると見ている。
また、長期滞在の予約傾向も続いており、第4四半期では1週間以上の予約が2019年同期比で40%増。28日以上の宿泊は全体の21%を占めた。
※ドル円換算は1ドル133円でトラベルボイス編集部が算出