トリップアドバイザーは、2022年通期(1-12月)の営業実績を発表した。第4四半期では当初想定を上回る実績をあげ、通期でも旅行需要の力強い回復が見られたことから、売上高は前年比65%増の14億9200万ドル(1984億円)、GAAPベースの当期損益は前年の1億4800万ドル(約197億円)の赤字から2000万ドル(約27億円)の黒字に転換した。
トリップアドバイザーのブランドセグメント別売上高では、ホテルが同44%増の6億5000万ドル(約865億円)、ディスプレイ・プラットフォームが同33%増の1億3000万ドル(約173億円)、体験・食が同91%増の1億3400万ドル(約178億円)。
このほか、現地体験予約のビアター(Viator)が同168%増の4億9300万ドル(約656億円)と好調。2019年比でも171%増となった。2022年の総予約額は同140%増の約27億ドル(約3600億円)。特に北米と欧州では、2019年の水準を大幅に上回った。
トリップアドバイザーによると、ビアターでは新規顧客よりもリピーターの割合が多いという。来年にかけては新規顧客獲得に向けた投資を行い、マーケットシェアを拡大していくとしている。ビアターは昨年、ウーバーと連携。アクティビティ検索「Uber Explore」に在庫の提供を始めるなどBtoBの取り組みも強化している。
2023年については、マクロ経済では不安定要素が続くとしながらも、旅行需要の回復は引き続き力強いと想定。調整後EBITDAは前年並み。売上高は、同社ポートフォリオの拡大と旅行需要の拡大で増加すると予想している。
なお、業績発表では、同社のMatt Goldberg CEOが、今後、タビマエでの旅程作成ツールの提供や会員プログラムを拡充する計画を明らかにしている。
※ドル円換算は1ドル133円でトラベルボイス編集部が算出