タイ国政府観光庁(TAT)は、インバウンド観光客誘致に向けて、OTAアゴダ(Agoda)、モバイル決済アリペイ(Alipay)、タビナカ予約のクルック(Klook)、KKdayの4社と戦略的パートナーシップを結んだ。4社は、タイ国内の観光地で提供される体験アクティビティの訴求を強めるプロモーションおよびキャンペーンを展開していく。
アゴダは、シンガポール、オーストラリア、ニュージーランドに住むミレニアル世代、個人旅行者、レジャー旅行者をターゲットに、2023年4 月から7月にかけて、割引価格を提供する宿泊予約のプロモーションを展開する。同社では、約1億5000万バーツ(約5.9億円)の収益を見込んでいる。
KKdayは、2023年4月から8月にかけて、2つの「持続可能なタイ」プロジェクトを開始。「Ride on the Songkran Festival」プロジェクトでは、バンコクとその周辺でのソンクラーン祭を活用して観光客を誘致し、6月8日の世界海洋デーにはサムイ島とタオ島で開催される「Ride on the World Ocean Day」イベントを機に、タイをウォータースポーツと持続可能性の旅先としてアピールする。ターゲットは台湾、香港、韓国、日本の若者や家族。同社では少なくとも18万6000回の購入を見込む。
クルックは、タイのソフトパワーに焦点を当てたツアー、サービス、アトラクションの割引を提供。テーマパーク、ダイビング旅行、歴史ツアープログラム、レンタカー、空港送迎、レストラン、スパなどが対象となる。ターゲットは台湾、香港、マレーシア、インドネシア、シンガポール、フィリピン、インドのミレニアル世代、個人旅行者、レジャー旅行者。少なくとも50万件の予約を見込む。
モバイル決済のアリペイは、タイ国内の提携加盟店でアリペイで支払いを行う旅行者に割引を提供。中国のミレニアル世代を主にターゲットと定め、キャンペーン期間中約2億バーツ(約7.8億円)の収益を見込む。また、Ant Group は 、タイの地元企業向けに「Alipay+D-store」ソリューションを活用したデジタルストアの構築を支援していく。
なお、TATは、3月18日~21日かけて、旅行会社向けのメガFAMを実施。アジアおよび南太平洋地域12カ国から144人が参加した。
※バーツ円換算は1バーツ3.9円でトラベルボイス編集部が算出