日本旅行、愛知県の旅行支援事業で不正、補助金審査業務で勤務実態のない人件費を請求、10ヶ月で総額530万円

日本旅行は、同社が担当する全国旅行支援事業の愛知県版「いいじゃん、あいち旅キャンペーン事務局」運営業務で、人件費に関する一部不正が判明したことを明らかにした。社内調査の結果、2022年7月～2023年4月の10ヶ月間で約530万円の不正請求を行なっていた。

同社は、補助金審査業務の受託会社の一社として、毎日10～20人を拠出。そのうち2人は運営責任者を含め同社社員で固定し、残りは外部派遣会社に委託していた。

通常、業務で欠員が出た場合、同社愛知法人営業部長は、補充のために事務局業務を対応できる社員を特定し、運営責任者に報告する流れで対応する。しかし、愛知法人営業部⻑は、特定した社員を勤務指定表に事務局業務と記入するだけで、実際には事務局業務に従事させず、支店での通常業務（事務局業務以外）を行わせていた。

また、運営責任者は、事務局勤務表に特定社員を欠員補充として記入、出退勤記録簿（手書き）に代筆、日報に代理入力などの不正行為を行なっていた。

同社では、今後について、原因究明と再発防止策を構築していくとともに、同社が関わる類似案件についても調査を進めていくとしている。なお、同社は全国旅行支援の事業を愛知県を含めて39都道府県で受託している。