旅行のネット支出が昨年比5割増、2017年以来の高水準に　―家計消費状況調査（2023年7月）

総務省統計局は先ごろ、「家計消費状況調査（2023年7月分結果）」を発表した。それによると、2023年7月の二人以上の世帯のネットショッピング支出額は2万4249円。前年と比べ、名目増減率（※）は10.5％増となった。ネットショッピング利用世帯自体の割合は、前年から1ポイント増の54.0％。

調査の内訳をみると、2023年7月の旅行関係費は5414円となり、現在の基準で数字が公表された2017年1月以来の最高を記録。名目増減率は前年比50.6％増の大きな伸びとなった。また、全体の変化に対して影響度を示す名目寄与度は8.29％となり、引き続き他の品目より大きな影響を与えている。

そのほか、比較的伸び率が大きい項目として、チケットが1065円（前年比・名目25.1％増、寄与度0.98％）、衣類・履物類は2335円（前年比・名目9.4%増、寄与度0.91％）、食料が4784円（前年比・名目3.5％、寄与度0.73％）など。

※ 名目増減率＝物価水準の変動の影響を除去していない増減率

ネットショッピング支出額の内訳

旅行関係費の推移

詳細データは以下から参照できる。

• 家計消費状況調査_ネットショッピング主要項目（データ付きグラフ：トラベルボイス作成）
• 家計消費状況調査_旅行関係費推移（データ付きグラフ：トラベルボイス作成）