中国決済大手アリペイ、訪中旅行者向けのサービス拡充、旅行会社と連携でツアー販売、北京の故宮博物院など20種類でスタート

中国の決済プラットフォーム「Alipay(アリペイ)」は、OTAトリップ・ドットコム(Trip.com)および中国のOTAのトゥニウ(Tuniu)と提携し、外国人旅行者向けにパッケージツアーの販売と旅行ガイドサービスの提供を始めた。

ローンチ時点では20種類のパッケージツアーを用意。北京の故宮博物院、万里の長城、四川省のパンダ研究所、九寨溝国立公園、上海ディズニーランド、上海の外灘など、英語ガイド付きで巡るツアーなどを提供する。また、一部のアトラクションは最大20%の割引もつけた。

また、旅行ガイドサービスでは、旅行前のチェックリスト、ビザ申請、観光スポット、ホテル、モバイル決済、通信、交通、予約サービスなど旅行に役立つ情報を提供する。

中国政府は、2023年12月1日から2024年11月30日まで、フランス、ドイツ、イタリア、オランダ、スペイン、マレーシアからの旅行者は中国へのビザが免除するなど、外国人旅行者の受け入れを積極的に進めているところ。

トリップ・ドットコムによると、今年1月~10月までのツアーの外国人旅行者による予約数は前年比で125%増加しているという。同社では、中国へのインバウンド旅行者数について、2024年は2019年比で150%以上の増加を見込んでいる。

Alipayは、トリップ・ドットコムと連携し、外国人旅行者向けにSNSでキャンペーンを展開中。中国で地元の人たちと同じようにスマホを使った旅行の楽しみ方を訴求している。

Alipayは、外国人旅行者向けのサービスとプロダクトを拡充。現在では、ビザ、マスターカード、JCB、ディスカバー、ダイナースクラブの国際クレジットカードあるいはデビットカードとリンクしており、中国国内で使用することが可能になっている。

また、マレーシアやシンガポールなど7カ国からの旅行者は、自国で使用している電子ウォレットで支払うことも可能になっている。

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