ウクライナの観光損失額が、2年にわたる戦争で196億ドルに、観光産業の復興には90億ドルが必要との試算

写真:ロイター通信

国連教育科学文化機関(ユネスコ)は、2年にわたっている戦争によって、ウクライナにおける観光収入の損失額が196億ドル(約2.9兆円)以上になり、今後10年間で観光産業を復活させるためには90億ドル(約1.4兆円)が必要になるとの試算を明らかにした。ユネスコによると、キーウだけで、100億ドル(約1.5兆円)以上の収入が失われたという。

また、ユネスコは、戦争によるウクライナの文化財の損失額を約35億ドル(約5250億円)と試算。これは2023年の試算からさらに40%増えたことになる。博物館、記念碑、図書館、宗教施設など340棟あまりが被害を受けた。

ユネスコが発表した報告書では「ウクライナの観光復興に向けては、国際的な連帯が不可欠。リスク回避策とクリエイティブ産業への支援が、長期化する戦争の影響を軽減するための重要な手段になる」と記されている。

※ドル円換算は1ドル150円でトラベルボイス編集部が算出

※本記事は、ロイター通信との正規契約に基づいて、トラベルボイス編集部が翻訳・編集しました。

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