中国の春節連休、国内観光収入は2019年比で7.7%増、平均支出は下回る、出入国者数は90%まで回復

写真:ロイター通信

中国文化観光省は、今年の春節(旧正月)に伴う大型連休(2月10日~17日)の国内観光収入が6327億人民元(約12.7兆円)になったことを明らかにした。前年比47.3%増加し、新型コロナウイルス前の2019年比では7.7%増となった。今年の連休は2019年よりも1日長い8日間だった。

連休中の中国人による国内旅行回数は、前年比34.3%増の4億7400万回。2019年との比較では19%増加した。文化観光省は旅行1回あたりの支出を公表していないが、ロイター通信が算出したところ、平均1335人民元(約2万6700円)で、2019年の1475元(約2万9500円)を9.5%下回った。

ゴールドマン・サックスのアナリストは、直近の年末年始や昨年10月の国慶節連休からは改善したものの、1人当たりの支出はコロナ禍前の水準を下回っていることから、「消費のダウングレードがまだ広範囲で見られる」と指摘した。

一方、出入国管理当局によると、連休中の出入国者数は約1352万人で、前年比2.8倍となり、2019年の水準の90%まで回復した。

海南省の免税品売上高は過去最高に

また、海南省海口市の税関データによると、春節の大型連休中の免税品売上高が、前年比60%増の24億9000万人民元(約498億円)で過去最高を記録したことがわかった。連休中の買い物客は29万7000人以上で、免税品への平均支出額は1人当たり8358人民元(約16万7000円)。

海南省では、2020年から12ヶ所の免税ショッピングモールで免税品の購入上限が3倍に引き上げられ10万元(約200万円)となっている。2023年の免税品の売上高は2019年の約20億ドル(約3000億円)から61億ドル(約9100億円)に急増していた。

※人民元円換算は1人民元20円でトラベルボイスが算出

※ドル円換算は1ドル150円でトラベルボイスが算出

※本記事は、ロイター通信との正規契約に基づいて、トラベルボイス編集部が翻訳・編集しました。

みんなのVOICEこの記事を読んで思った意見や感想を書いてください。

観光産業ニュース「トラベルボイス」編集部から届く

一歩先の未来がみえるメルマガ「今日のヘッドライン」 、もうご登録済みですよね?

もし未だ登録していないなら…