ニューカレドニア観光局は2024年7月11日、7月末で日本支局を無期限で休局すると発表した。南太平洋に浮かぶフランス領の島で、「天国に一番近い島」とも呼ばれ、日本でもハネムーナー中心に人気を集めていたが、今年5月以降、独立派による抗議活動の影響で各地で激しい暴動、交通の混乱が続いており、外務省も危険情報のレベル2「不要不急の渡航中止」を発出している。
一時再開した主要航空のエアカランが9月から東京/ヌメア線を運休することも、無期限休局の決定を余儀なくされた。また、新型コロナによるパンデミック後の日本市場は、2023年に2019年比で77%減にとどまるなど厳しい状況が続いていた。
ニューカレドニア観光局日本支局は「旅の安全問題への意識が高い日本人旅行者の急速な市場回復は見通しが立てにくいとの予測も決断に加わった」とコメント。「休局というやむを得ない苦渋の決断をとらざるを得なくなった。日本とニューカレドニアの架け橋として、観光プロモーションに携わった皆さまのこれまでの支援・協力への心よりの御礼とともに、こうした変更によりご迷惑をおかけすることを深くお詫び申し上げる」などとしている。
今後の観光情報については、経由便での訪問を考える旅行者に向け、新たな日本語版を含むグローバルウェブサイトやソーシャルメディアを通じて発信していく。