香港のMICE市場、2024年上半期は2018年の80%まで回復、一般旅行者を上回る現地消費額と宿泊日数

香港政府観光局(HKTB)は、2024年上半期、MICE市場が大幅に回復したと報告した。2024年1月から6月までの香港への訪問者数は約2100万人。そのうち約半数が香港に宿泊した。宿泊者のうち、MICE関連は約70万人。これは2018年同期の80%まで回復したことになる。

香港に1泊するMICE旅行者一人当たりの消費額は平均8000香港ドル(約14.4万円)。これは、一般旅行者の一人当たり平均消費額よりも20~30%多い。

また、2023年の統計では、MICE訪問者の宿泊日数は平均3.7泊で、全体の平均3.2泊よりも長くなった。さらに、海外からの訪問者は、全体では25%だったのに対して、MICEでは半数となった。

HKTBは、2024年~2026年にかけて、すでに60件を超える大規模な国際MICEイベントを誘致。IT分野の「SmartCon 2024」と「Consensus Hong Kong 2025」、航空分野の「Super Terminal Expo 2024」「Routes World 2025」「Airspace Asia Pacific 2025 & 2027」など、その多くが初めて香港で開催されるイベントになるという。さらに、2026年には「世界がん会議」、2026年には「国際造園家連盟世界会議」などの著名な会議も開催される。

HKTBでは、MICE誘致に向けて、旅行代理店やホテルなどを支援するさまざまな資金提供スキームを提供。また、観光ツアーから博物館の無料入場券など付加価値のあるアクティビティを手配することで、MICE参加者の市内体験を向上させる取り組みも進めている。

※香港ドル円換算は1香港ドル18円でトラベルボイス編集部が算出

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