留学メディアやエージェントを運営するスクールウィズ社はこのほど、2024年度版の国別留学費用の実態調査をおこなった。円安の影響で日本からの留学費用は増加傾向。最も安い国はフィリピンで1カ月あたり42.3万円、最も高い国はアメリカで1か月あたり104.1万円だった。調査は2024年3~5月、同社が取り扱う語学学校の2024年度版の料金表、政府・各種サービス提供会社などの料金を参照し、3月1日時点の為替ルートで集計した。
これによると、フィリピンは留学費用が最も安く、アメリカの半分以下。2番目に安いオーストラリアと比べても約20万円安かった。なかでも人気はセブ島で1カ月43.5万円。欧米に比べて物価が安く、日本からの留学先として人気が高まっている。地方都市ではさらに費用を抑えることができ、バギオは37.1万円だった。
オーストラリアはブリスベンが63.9万円、メルボルン64.8万円、シドニー66.6万円で、どの地域でも60万円台に抑えられている。一方、アメリカは、ニューヨーク110.9万円、ボストン103.3万円、ロサンゼルス100.6万円など、大都市では1か月あたり100万円前後の留学費用が必要となっているのが現状だ。
同社によると、近年の日本人の留学は大学生だけでなく、社会人による働きながらのリモートワーク留学や親子留学など、さまざまなスタイルが登場しているという。