宿泊施設が直接予約を拡大するための広告運用とは? 予約管理「トリプラ」の広告運用代行サービスと、導入したホテルの変化を聞いた(PR)

宿泊施設向けITソリューションを提供するtripla(トリプラ)は2023年11月、ウェブ広告運用代行サービス「tripla Boost(トリプラブースト)」を開始した。公式サイト経由の直接予約を強化したい宿泊施設に代わり、トリプラが集客のための広告運用をおこなうサービスだ。

2024年2月に本格導入した「モンブランホテルラフィネ名古屋駅前」では、導入から約半年間で広告からの流入による予約が全体の約2割に伸び、直接予約の比率を引き上げた。「宿泊施設の公式サイト経由の予約を最大化する」をミッションに掲げるトリプラの広告運用代行サービスを活用して成果を出す秘訣とは? トリプラと同ホテルの担当者に聞いた。

宿泊施設に広告運用が必要な理由

トリプラは、宿泊施設が公式サイト経由での予約を獲得するために必要な集客施策から予約システム、リピート促進まで、一気通貫で支援する10のサービスを提供している。創業者をはじめEC業界出身のスタッフが多く、宿泊施設の声をもとに開発した商品に、オンライン販売のコンバージョン率(予約・購入の成立率)を向上させるノウハウを盛り込むことが大きな特徴だ。2017年のサービス開始以降、予約システム「tripla Book(トリプラブック)」やAIチャットボット「tripla Bot(トリプラボット)」などを中心に、国内で3000以上の宿泊施設が導入している。

広告運用代行サービス「tripla Boost」も、宿泊施設のニーズに対応して開始した。導入施設の要望と予算に沿ってトリプラが広告プランを立案し、リスティング広告(検索連動型広告)や宿泊比較サイト(メタサーチ)、ディスプレイ広告、SNS広告から、施設の公式サイトへの集客を図る。

宿泊施設が収益を拡大するための一手として、自ら集客して直接予約を増やす取り組みが欠かせない。自社予約の場合、直接、顧客にリーチできるため、顧客データの取得が可能だ。滞在自社のサービスを体験した宿泊客を1度の利用で終わらせず、リピートしてもらう施策を打つことができるようになる。

一方で、宿泊施設からはデジタル広告の必要性を認識しながらも、スキルや人的リソースの不足で着手できていないという声も多かった。また、広告運用に取り組んでいる宿泊施設からは、公式サイトに新規流入があっても、予約獲得の成果を実感できていないという声も聞こえてきた。

「そこでtripla Boostを立ち上げた。宿泊施設の広告運用は『認知』と『予約獲得』の2つの目的があるが、ニーズの強い予約獲得に特化して運用している」と同社カスタマーサクセス グループマネージャーの水村祐美氏は説明する。

トリプラ カスタマーサクセス グループマネージャーの水村祐美氏

広告運用で高いコンバージョンが出せる秘訣

tripla Boostの大きな特徴は、広告からの遷移先を宿泊施設の予約画面にダイレクトにつなぐこと。「施設名を検索する消費者には、すでにリーチできている。予約への導線に入っている状態といえるので、そのままスムーズに公式サイトでの予約ができるようにする」と水村氏は説明する。

「施設名」の検索後、リスティング広告やメタサーチで上位の広告枠にOTAのサイトが表示されるのは、OTA側も「施設名」が広告のキーワード(クエリ)として効果が高いと見込んで広告枠を購入しているからだ。

水村氏は「それを当の宿泊施設がしていないのは非常にもったいない。消費者の予約時に宿泊施設の公式サイトが表示されなければ、消費者は他のチャネルで予約をしてしまう。宿の公式サイトが選択肢にあることは大切なこと。その際に、公式サイトがベストレートであることを示すことで、予約を獲得できる」と説明する。

もう1つ重要なポイントが、tripla Boostは予約システム「tripla Book」の導入施設を対象にしたサービスであること。トリプラが提供する予約画面に遷移させるから、広告から予約に至った実数をはじめ、予約画面内の動きを計測できる。広告運用で取得したデータと宿泊データを紐づけた客層の特定も可能だ。

水村氏は「広告効果がわからなければ、同じことを繰り返すしかない。費用対効果を確認するからこそ、最適な手が打てるようになる」と効果計測と連携する重要性を強調する。

OTAは広告を活用し、流入を確保。宿泊施設を認知し、名称を検索したユーザーを逃している可能性も

成果を出したホテル事例、トリプラの広告プランとは?

名古屋のモンブランホテルグループは、2021年12月の「モンブランホテルラフィネ名古屋駅前」の移転オープンに向け、予約システム「tripla Book」とチャットボット「tripla Bot」を導入した。公式サイト経由の予約を増やし、販売手数料の削減と会員施策に取り組み、収益の拡大を図るのが目的だ。

2つの機能の導入後、2023年半ばには公式サイト経由の予約比率が、20%に上昇。この頃、トリプラからtripla Boostを勧められた。国内ホテルの需要拡大によって、好立地の同ホテルでは稼働率90%前後の推移が続いており、「他チャネル経由の予約を自社予約へ転換する方法を、考えていたタイミングだった」と、モンブランホテルグループ営業企画室の山内佑介氏は振り返る。

そこで、テスト運用を経て、2024年2月にtripla Boostを導入。約半年後の同8月末には、公式サイト経由の予約比率が24%となり、堅調に推移している。自社予約の約20%が広告からの流入となり、山内氏は「引き上げ効果を実感している」と話す。

モンブランホテルグループ営業企画室の山内佑介氏

早速、成果を出したトリプラ。どのような広告運用をしたのか。

同ホテルの場合はまず、ブランドキーワードである施設名を使ったリスティング広告から開始。様子を見て「名古屋 ホテル」というビッグキーワードも追加し、幅広いリーチを意識した。さらに、同ホテルが差別化として客室備品に女性人気の高い美容ブランドの製品を取り入れていることを踏まえ、女性をターゲットに美容ブランド名などをキーワードにした広告配信もおこなった。

水村氏は「当初からブランドキーワードで効果があった。さらに予約を増やすためには認知拡大が必要になるので、ビッグキーワードを入れた」と、施設の状況に応じて調整しながら運用をしていることを説明する。

山内氏は「自社で広告を回すのは専門知識がなければ難しい。自力で始めても継続的にテストをして効果的なプランを見出し、運用しなければならない。それをtripla Boostで任せられるメリットを感じている」と話す。

自社で予約を獲得すれば顧客情報も入手でき、効果的なリピート施策も可能に

予約実績が見えるレポート、必要なデータを簡単に取得可能

山内氏は、公式サイト経由の予約比率を引き上げたことで「在庫が少なくなってきた際にはOTAでの販売を止めるなど、主体的な販売ができるようになった」と、販売戦略面の変化を話す。今後、同ホテルでは公式サイト経由の予約を30%に引き上げることを目指していくという。

さらに山内氏はtripla Boostの利点として、実績レポートの存在をあげた。広告からの予約実績がさまざまな角度で報告されるほか、2024年6月にはtripla Bookの管理画面にダッシュボードが設置され、宿泊施設が計測データを自由に閲覧できるようにもなった。配信先やキーワード別、離脱したポイントなど、必要なデータをカスタマイズして抽出できる。tripla Bookには会員組織の管理機能があるため、広告からの新規客が予約と同時に会員登録まで至ったかも計測できる。

山内氏は、こうした広告接触者の反応が見られるデータを各施策に活かしていく方針。トリプラのCRM(顧客管理)、MA(マーケティングオートメーション)サービス「tripla Connect」も導入しており、トリプラの各サービスの相乗効果を活かして、会員プログラムの強化とリピート施策も積極化させる考えだ。

広告実績からユーザー属性まで、多様な角度の情報を管理画面のダッシュボードでカスタマイズして取得が可能

インバウンド対策としての利用も

tripla Boostのサービス開始から1年弱。tripla Bookの導入施設に限定したサービスだが、順調に導入施設は増えており、その形態もシティホテルやビジネスホテルからリゾートホテル、旅館、一棟貸の宿泊施設まで幅広い。

「予算に応じて運用をしている。宿泊施設の特徴に応じて呼び込むので、形態や規模に関係なく効果を最大化させていく。海外では、国・地域にあわせた検索広告を運用できるだけでなく、ポータルサイト、メタサーチ、SNSなどにも対応するので、インバウンド対策にも利用できる」と水村氏はアピールする。

トリプラは韓国に支店を置くほか、インドネシアや台湾、タイなどの海外のホテルテック企業を取得しており、現地のトレンドに精通しているのも強み。マーケットの嗜好性にあわせた広告運用に自信を持っている。

広告:tripla(トリプラ)

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記事:トラベルボイス企画部

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