アメリカン航空(AA)の親会社であるAMRコーポレーションとUSエアウェイズ(US)は2013年2月14日、両社の合併契約を発表した。2月13日に両社の取締役会で満場一致で承認された。2013年第3四半期中の合併完了をめざしており、新会社は「アメリカン航空」ブランドを継承。56カ国336都市へ毎日6700便以上を運航する世界最大級の航空会社となる。すでに2社合計で600機以上の機材発注を確定しており、合併による相乗効果として2015年には10億ドル超を見込んでいる。
2月13日現在の両社合計の株価の時価は110億米ドル。新会社の株式比率は、AMRコーポレーションの株主が72%、USエアウェイズの株主が28%で、取締役会会長はアメリカン航空会長兼CEOのトム・ホートン氏が第1回の取締役会就任後まで務める。CEOにはUSエアウェイズの会長兼CEOのダグ・パーカー氏が就任し、ホートン氏の退任後には取締役会会長を兼任する。取締役会は当初、アメリカン航空の3名、USエアウェイズの4名、AMRコーポレーション債権者の5名で構成する予定。本社はダラス・フォートワースに置き、フェニックスにも会社運営とオペレーションの機能を配置する。
なお、合併完了には破産裁判所やUSエアウェイズ株主、AMR再建計画など、関係各所の承認が前提。13年第3四半期の完了に向け、両社の経営陣で構成する移行計画チームで円滑な統合計画が策定されるという。