観光庁、観光産業の強化へ6点を提言-諸制度の見直しも

観光庁は、世界最高・最先端の観光産業を目指し、今後の課題・方策についての提言を発表した。観光庁では2012年9月から旅行会社や宿泊施設、関連団体などのトップや経営者、有識者などからなる「観光産業政策検討会」を開催し、経済成長の牽引役となる観光産業の強化に向けた具体的な方策について議論をしてきた。今回の提言はその最終議論を踏まえて取りまとめたもの。

提言は主に、我が国の観光産業のブランド確立や、先進的な旅行産業への挑戦、マネジメント・生産性等の改善・向上、旅行者の安全の確保など、6つのポイントで構成。具体的にはツアーオペレーター認証制度の導入や、旅行産業のあり方・現行諸制度の見直し、組織的な安全マネジメントの構築などの検討を行なうことが含まれた。また、モチベーション向上を目的とする実務者層への表彰制度の導入や、IT技術への対応や、宿泊施設への無料公衆無線LANの整備等の推進にも触れている。

観光庁では今後、具体的な取り組みや検討状況をフォローアップする場を設ける予定で、提言内容の確実な実施を図っていくとしている。

【観光産業政策検討会提言のポイント】

  1. 観光サービスの品質の維持・向上を通じた我が国観光産業のブランド確立
  2. 先進的な旅行産業への挑戦
  3. 宿泊産業におけるマネジメント・生産性等の改善・向上
  4. 旅行の安全の確保
  5. IT技術の発展に対するニーズの高まり等新しい事象への対応
  6. 観光産業における優秀な人材の確保・育成

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