全日本空輸(NH)の2012年度(2012年4月~2013年3月)の国際線輸送実績は、有効座席キロ(ASK)が10.3%増、有償旅客キロ(RPK)が12.6%増で、旅客数は前年比6.7%増の627万6633人、利用率は75.2%となった。
旅客数は上期が16.6%増の331万1813人と好調な推移だったが、尖閣・竹島問題の発生で10月にはマイナスに転化。さらに、1月にはボーイングB787が運航停止となり、下期は12月と1月以外は前年割れで、6.6%減の296万4820人となった。
方面別では、旅客数は全方面で前年を上回った。特に北米方面が、旅客数が17.5%増の124万4778人、利用率が79.9%と、旅客数の伸び率と利用率ともに最も高い数値となった。ヨーロッパ方面は旅客数が13.3%増の62万5945人、利用率が74.9%。アジア・オセアニア方面は旅客数が3.2%増の440万5910人、利用率が71.5%で、シェアの多い中国・韓国方面の影響がうかがえる結果となった。
なお、国内線の輸送実績は、旅客数が4.5%増の3831万5441人、有効座席キロ(ASK)が2.6%増、有償旅客キロ(RPK)が4.3%増で、利用率は61.8%だった。