東京商工会議所、「東京の観光政策に関する要望」を決議、東京ブランドの推進を

東京商工会議所の観光委員会(佐々木隆委員長・ジェイティービー会長)は、「東京の観光政策に関する要望」をまとめた。旅行者が2011年に東京都で消費した金額は4.0兆円、そのうち外国人旅行者によるものは3,130億円となっており、その観光消費が都内経済に及ぼす生産波及効果は8. 6兆円、雇用効果は45万人という大きな数字となっている(平成24 年7月東京都発表)。このことから、観光という産業が東京都の経済を活性化させるという認識を強く確認する必要があり、そのためには、まずは東京への旅行意欲を醸成するための「東京ブランド」を強力に発信することが欠かせないとしている。

要望では、まず東京の魅力を向上せ、何度も訪れてもらう東京の実現するために、
地域資源の掘り起こしや「クール・ジャパン」など、東京独自の文化を推進するともに、新たな産業と観光との融合によるニューツーリズムを進めることを要望。

また、旅行者の利便性向上
の必要性についても触れており、 快適な観光環境を提供するために、観光産業における人材育成などのソフト面と、観光案内所や通信環境などのハード面の整備を要望している。 さらに、信頼される安全・安心な都市に向けて危機管理体制を確立する重要性も指摘。 今回はじめて、特に外国人旅行者が安全・安心に観光できるための危機管理対策を講じるように要望した。

このほか、国際競争・都市間競争に打ち勝つためにMICE振興への取り組みの加速にも言及。 
MICE誘致や受入体制整備などについて、MICEデータの一元化をはじめ、民間事業者との連携をさらに強化し、国際競争に打ち勝つMICE誘致力の向上を求めた。

みんなのVOICEこの記事を読んで思った意見や感想を書いてください。

観光産業ニュース「トラベルボイス」編集部から届く

一歩先の未来がみえるメルマガ「今日のヘッドライン」 、もうご登録済みですよね?

もし未だ登録していないなら…