観光白書2013を読む(1) : 国内宿泊5.2%増の1.7億人、海外は過去最高

平成25年版の観光白書(「平成24年度観光の状況」及び「平成25年度観光施策」)によると、2012年の国内観光旅行者数は日帰りが前年比3.8%増の2億430万人、宿泊が5.2%増の1億7876万人となり、東日本大震災前の水準を若干上回る結果となった。2012年は日系LCC3社が就航したほか、東京スカイツリーや東京駅復元などの新観光名所も誕生。スカイツリーには2013年3月末までに約554万人が訪れ、東京ソラマチを含むと約4476万人が訪問したという。

海外旅行者数は、8.8%増の1849万人で過去最高を記録。月別では2012年8月まで、14ヶ月連続で前年を上回る推移となっていたが、政府が尖閣諸島の取得・保有した9月以降は中国への旅行者が減少し、前年割れとなった。旅行先別では韓国が前年比7.0%増の351万9000人で1位。中国は3.8%減の351万8000人となり、2位に順位を下げた。

訪日外国人旅行者数は、過去2番目に多い前年比34.6%増の837万人で、震災からほぼ回復したとする。尖閣諸島関係など外的要因の影響で目標の900万人に達しなかったが、中国、タイ、台湾、マレーシア、インドネシア、インド、ベトナムからの訪日旅行者数は過去最多となった。このうちタイは79.9%増の26万人で、国・地域別で6位にランクアップ。タイ、マレーシア、インドネシアでは2012年に一般短期滞在数次ビザの運用を開始したことも、大幅増加の一因としている。

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