2012年はハワイと東南アジアが好調、円安前の駆込みも

エイビーロード・リサーチセンターが発表した「エイビーロード海外旅行調査2013」によると、2012年の渡航先1位は韓国で前年と変わらないものの、渡航率は20.3%で3.3ポイント減少した。2位はハワイ(オアフ島)で1.7ポイント増の13.5%と上昇。台湾が0.6ポイント増の12.1%と続いた。中国(香港・マカオを除く)も2.8ポイント減の10.4%と減少した。

方面別で伸び率が高かったのは東南アジアで、2.6ポイント増の21.8%。このほか、中近東・アフリカが2.1ポイント増の6.2%、ハワイが1.8ポイント増の15.3%と好調だ。距離別では中距離が4.0ポイント増の39.8%、遠距離が2.5ポイント増の38.3%と堅調に推移した。

渡航先を同行者別でみると、ファミリー(親連れ家族)、カップル、友人では1位が韓国だが、ファミリー(子連れ家族)、夫婦ではハワイが1位となった。また、ひとり旅ではタイ(ビーチリゾート以外)が1位となった。

また、海外旅行のきっかけで最も多かったのは「長期の休みが取れたこと」で28.1%。2位は「円高・円安」で24.5%となり、4人に1人は円高が海外旅行のきっかけとなった。2012年は年末に向けて円安傾向となっていたが、円高をきっかけに渡航した人の渡航率は11月に前月比4.4ポイント増の28.7%、12月は2.9ポイント増の31.6%と上昇。これについてエイビーロードでは、今後の円安を予想した駆け込み旅行のような動きがあったとみている。

同調査は2013年3月25日~4月1日まで、インターネット調査で実施。調査対象数は11万8202人で、調査集計数は5万4045人。

みんなのVOICEこの記事を読んで思った意見や感想を書いてください。

観光産業ニュース「トラベルボイス」編集部から届く

一歩先の未来がみえるメルマガ「今日のヘッドライン」 、もうご登録済みですよね?

もし未だ登録していないなら…