ジェイティービー(JTB)は2013年夏休み期間(7月15日~8月31日)に1泊以上の旅行に出かける総人数について、前年比1.9%減の7884万人になるとの予測を発表した。総旅行消費額は4.7%増の3兆3016億円で、人数、消費額とも2000年以降、過去最高となる見通しだ。
海外旅行は前年比5.8%減の260万人だが、国内旅行が2.2%増の7624万人で総数を押し上げた。海外旅行は円高、東日本大震災後の反動の影響のあった昨年には及ばず、2011年並みとなる見通しだが、国内旅行は好調で2.2%増の7624万人と過去最高を予測する。
旅行平均費用は国内旅行が3.8%増の3万5010円、海外旅行も中・遠距離の旅行先が人気で5.1%増の24万3200円とそれぞれ増加。今回実施した消費者アンケートの「旅行消費意欲」の意向も、「旅行の支出を増やしたい」が0.2ポイント増の16.6%、「支出を減らしたい」が2.1ポイント減の24.8%となっており、旅行消費への意向は高いとしている。ただし、旅行回数については1.279回で、昨年実績の1.315回を下回った。1回の旅行支出は増やす意向も、回数は抑える傾向にあるようだ。
このほか、夏休みの旅行の同行者は、全体の家族旅行は1.0ポイント減の65.2%と微減だが、三世代旅行は5.9%増の11.9%と増加した。また、家族と友人・知人とのグループ旅行も2.1ポイント増の9.8%となっており、JTBではシニアの消費活発化により、三世代旅行や家族・友人・知人とのグループが増加するとみている。