マクロミルのインターネット調査で、2013年5月~6月の一般消費者全体の消費金額(1週間あたり)は1万6000円となり、前年よりも500円減少したことがわかった。調査結果は、毎週の「マクロミル定点観測調査」のデータから、同期間の一般消費者の消費行動の変化を分析したもので、有効回答数は1000名。
世帯年収別では、年収800万円未満の中低所得者層が昨年よりも600円低い1万4500円と減少。年収800万円以上の高所得者層は昨年よりも600円高い2万3400円と増加した。
このほか消費アイテム別では、前年を上回ったのは0.3ポイント増の15.6%となった「洋服」(5月)のみ。外食では「家族との外食」と「食事会・飲み会」で比較すると、家族との外食は0.1~0.2ポイント減のほぼ前年並みだが、5月が2.7ポイント減の24.7%、6月が1.7ポイント減の24.6%と大きく減少した。また、お中元などの「プレゼント・ギフト」は5月が0.3ポイント減の9.8%、6月が0.5ポイント減の8.3%と縮小し、顕在化していない。
以上の結果からマクロミルでは、高所得者層の消費行動に変化の兆しが見えてきたとしつつも、アベノミクス効果はまだすべての消費者には行き届いていないようだとしている。