博報堂DYメディアパートナーズ・メディア環境研究所が実施した70代のメディア接触と生活意識・消費行動に関する調査によると、70代の高年齢層シニアが使用する年間の旅行消費額は平均約24万円となった。
旅行への消費額は、雑貨・インテリア・装飾品の平均12万円の倍以上であり、シニアの旅行意欲の強さがうかがえる結果となった。5万円~10万円未満が最多で28.9%、次いで10万円~50万未満が23.0%。100万円以上が6.2%あった一方、「使わない」との回答も19.9%にのぼった。
また、自分の子どもに対する使用額は平均34万円、孫に対しては平均29万円で、旅行の平均費用を上回る。「子どもや孫にお金を惜しみなく使いたいか」の問いには、子どもに対しては73.7%、孫に対しては90.9%が「使いたい」と積極的な意向を示している。
なお、生活意識では「精神的に満ち足りた生活を送りたい」(92.8%)、「夢や目標を持った日常生活を送りたい」(87.0%)など、生活を充実させる意欲が高い。また、「おじいさん、おばあさん」の呼び方に違和感を覚える人は49.5%と約半数。実年齢よりも「若く見られる」人は75.3%、「自分が若いと感じている」人は62.1%で、直接的に年齢を感じさせる言葉には抵抗感を持っているようだ。
同調査は2012年10月10日~28日まで、70~79歳の首都圏に居住する男女を対象に実施。サンプル数は227。
「ネット買物に抵抗ない」が36.2% - シニア意識・行動調査(1)