【図解】訪日外国人数、2024年10月は331万人、年間累計は最速で3000万人超、来月にも年間の過去最高を達成か -日本政府観光局(速報)

日本政府観光局(JNTO)によると、2024年10月の訪日外国人旅行者数(推計値)は2019年比32.7%増の331万2000人となり、単月での過去最高を更新した。1~10月の累計では2019年比12.2%増の約3019万2600人で、1964年の統計開始から過去最速で年間累計3000万人を突破。これまでの年間客数の過去最高である2019年の約3188万人まで、約170万人に迫っており、来月発表される1~11月までの累計で記録を更新する見通しだ。

地域別では、韓国が73万2100人(2019年比271.1%増)、次いで中国が58万2800人(同20.2%減)、台湾が47万8900人(同15.8%増)、米国が27万8500人(同81.6%増)、香港が19万8800人(同10.1%増)の順。

JNTOによると、紅葉シーズンにあわせ、訪日需要が上昇。中国や米国、シンガポールなどで、前年同月に比べて訪日外客数が増加したことが、数を押し上げた要因となった。中国は本格回復に至っていないものの、2023年比では127.3%増と倍増している。また、市場別の年間累計でも、23市場のうち、新たに台湾や米国、カナダなど6市場が、過去最高となった。

航空データOAGのデータによると、2024年10月に国内主要空港(成田、関空、羽田、福岡、名古屋、札幌)に到着した国際線は、便数は2019年比0.0%の2万1340便(2便減)、座席数は0.1%増の499万1379席(6301席増)。座席数でコロナ前を上回った。主要6空港を含む国内全空港の合計でも、便数は0.8%減の2万3286便(192便減)、席数は0.3%減の535万6635席(1万5058席減)で、コロナ前の水準に戻ってきている。

主要6空港を個別で見ると、羽田空港(33.0%増の4806便、座席数27.4%増の119万1064席)と福岡空港(便数27.6%増の1951便、座席33.5%増の41万9954席)が、2019年の約3割増で突出している。関西空港も、便数は3.8%減の5676便、席数は1.5%減の128万638便まで回復した。中部空港は回復が遅く、主要6空港の中で唯一、便数・席数とも3割減が続いている。

訪日外国人数の月次推移と市場別の数値は以下のとおり。

※本グラフはコピー&ペーストで自由に転載可

JNTO資料(対2019年比)より

JNTO資料(対2023年比)より

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