スマホ利用の旅行消費調査2024、旅行関連でAI利用経験者が半数近くに、「自分では思いつかないところを提案してくれる」が上昇

JTB総合研究所は、スマートフォンの利用と旅行消費に関する調査(2024)の結果を明らかにした。それによると、地図アプリや動画投稿サイトでの検索が増加し、生成AIの利用も急浮上していることがわかった。

情報検索の方法は、「検索エンジンでキーワード検索(81.7%)」「地図サイト、アプリにキーワード入力(49.2%)」「動画投稿サイトで検索(47.1%)」が上位。また、全体では9.7%だが、29歳以下の男性の17.5%が「Chat GPTなどの生成AIに質問」と回答した。

スマートフォンでよく使う機能では、初めて「地図アプリ」が「電話」を上回ったほか、「動画投稿サイト」もランクアップした。

旅行関連のAI利用経験は半数近くに

旅行関連のAIサービスの利用について、利用経験あり(合算)は、昨年度の43.2%から5.8ポイント上昇し、49.0%と半数近くになった。また、「通訳・翻訳サービス」や「チャットGPT」の利用が増加傾向となった。

旅行関連のAIサービスを利用した人が、どのように感じたかを聞いた質問では、「人より気軽に質問できる」が引き続き1位。また、「自分では思いつかないところを提案してくれる」が大きく上昇した。

報道資料より

旅行中の無人のサービスについてのAIに限らず利用意向を聞いたところ、「自動会計」「タブレットなどによる注文」「観光施設への入場の自由化」「入国審査の自動化」など、手続き関係が上位となった。年代別の意向をみると、いずれのサービスでも、39歳以下の方が40歳以上よりも利用意向が高い傾向で、JTB総合研究所では「40歳前後に壁が存在する」とみている。

このほか、スマートフォンでの旅行商品の予約購入割合は、昨年より3.3ポイント増加し、6割をこえた。「宿泊施設」は引き続き伸びる一方、コロナ禍で上昇した「航空券」「イベントなどのチケット」「現地の鉄道やバスの切符」「国内空港までの電車やバスの切符」などのチケット類はやや減少傾向となった。

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